私のブログで一番見ていただいてるカテゴリーは「人材確保」です。
やはり小規模サロンの人材不足は年々深刻化しています。
当社も数年前までは一番の悩みでした。
お金が足りない💦スタッフが足りない💦
私は今まで小規模サロンを経営してきた中で
「預金が底をつく・人材確保ができない」
この2つに苦しんできました。
経営者によって感じ方は違うと思いますが
私はお金より人がいないことに相当メンタルをやられました。
スタッフはいるのに売り上げが上がらないのは最悪、銀行から運転資金を調達すればなんとかなりますが、お客様がたくさん来店して忙しくスタイリストが欲しいのに募集をかけてもまるっきし応募がこないとなると「自分の店で働いてくれるスタッフはいないんじゃないか」「このまま誰も働く人がいなくなったらお客様もどんどん減ってしまうんじゃないか」と毎日頭を抱えていました。
迷ったあげくの派遣美容師でしっぺ返しも・・・
最終手段は美容師派遣を呼ぶという小規模サロンとして最悪なパターンで乗り切っていた時期もありました。
派遣はアシスタントでは不安なのでスタイリストをお願いしてアシスタント業務をやってもらっていましたがお客様の服は濡らすはドライが熱い、マッサージが気持ち悪い等クレームが毎日ありました。
クレームはある程度通って頂いてたお客様が多く、あえてクレームで私に知らせてくださっていたので対処できましたが新規や数回の方は何も言わず帰られて次回は永遠になかったでしょう。
その時にクレームを出していただいたお客様たちは未だに通い続けてくれています。
全ての派遣美容師の方がそうではないと思いますが私の印象だと責任感と技術の無さは新卒のアシスタント以下だなと感じています。
この記事を読んで気を悪くした派遣美容師さんがもしいたら申し訳ありません。。。
お金よりもスタッフがいないことが問題
話しがそれましたが私の経験上お金が無いことよりスタッフが入ってこない方が重大ということです。
当社がある場所は駅近とはいえ決して立地が良いとはいえず美容師不足が問題視される以前から美容師が集まらないといわれている沿線にあります。
それでも毎月1名以上は必ず応募か問い合わせがあります。
今まで自社の内部改革や求人の内容に力を注いだ結果がでてきたということだと考えています。
どのような内容かは以前の記事をご覧ください。
一つポイントをあげるとしたら・・・
求人も集客も同じ?!
皆さんは集客に力を入れているかと思いますがスタッフを募集するのも同じなのです。
どの媒体に掲載するのが一番効率よく集客できるのか考えますよね?
スタッフを集める時もどの媒体が一番見られるかを考えます。
お金をかけてリクルート専用のホームページを作ってSEO対策してなんて我々みたいな小規模サロンではそこまで体力がありません。
お金をかけずにノンビリやるならSNSで友達を増やしながら募集すればいいと思いますし
お客様に声をかけてみてもいいと思います。
おきゃくさまの紹介
当社にもお客様から「募集してないの?」と
稀に聞かれます。
友達のお子さんが美容師で美容室を探してるとかウチの子を雇ってほしいとお願いされることがあります。
お客様の紹介で雇うとなんだか遠慮がちになりそうなので当社ではお断りしますが。。。
スタッフの知り合いを紹介
スタッフが雇用に満足してなければ友人を誘うことはないのでそのスタッフは現状にある程度満足している証拠です。
当社も昔はスタッフに誰かいたら紹介して欲しいと頼んでいた時期もあり、実際に紹介してもらい、イマイチな印象でしたがせっかくなのでと思い雇いましたが失敗したので今はスタッフの話しを聞き当社に興味を持ってくれて紹介で入社希望はありますが以前の失敗があるのでお断りしています。
求人媒体が鉄板
求人媒体に掲載が一番オーソドックスですね。
しかし集客と同じで枠に限りがあり価値を伝えにくいのが欠点です。
当社も掲載していますが媒体を選ばないと全く効果がないのでしっかりと選びましょう。
求人媒体で求人を出すにあたって
決して担当の言うことを鵜呑みにしてはいけません。
どの媒体も「この地域は今美容師が動いています」「今の時期が一番動いてます」など必ず言います。
そして媒体を選んだら同じ地域で募集している同じ規模の美容室をチェックします。
まずは同じ地域の募集より魅力あるサロンをアピールすることが第一歩です。
決して「プライベート充実」「スタッフが仲良し」「雰囲気最高」などアピールしない方がいいです。
勘がいい人は「だったら何故人手不足なの」
と思います。
そもそもほとんどの求人が似たようなキャッチコピーなのです。
たまに「雑誌掲載店」や「外資ブランドサロン」みたいなのもありますが小規模サロンでそこ目指します?と思ってしまいます。
ブランドとブランディングは全く違うと考えましょう。
そんな考えを元に自社にしかない特徴的なキャッチコピーが必要です。
キャッチコピーを見て少しでも魅力を感じれば必ず内容を見るでしょう。
そこに以前記載した記事を書いていきますが
必ず必要なポイントがあります。
- 「今後の展開」
- 「入社したらどうなるか」
- 「スタッフの将来はどうなるのか」
ベネフィットが必ず必要になります。
求人をするまえに!
とりあえず人が欲しいからというだけで募集すると必ず失敗します。
そして今の若い子たちは独立願望をそれほど持っていません。
昔は30歳で独立が目標とか多かったです。
いわゆる退職ありきで入社してましたよね?
私もそうでしたが独立という目標があるのでブラックなサロンでもお金を貯めるために給料が良ければ我慢して働いてましたし、嫌な先輩や同僚がいても数年で辞めるからと思って相手にしてませんでした。
そして今の時代、働き方改革で今までブラックといわれてきた他業種がどんどんホワイト化され人気職種になっています。
そこにきて美容師になったけど別に独立したいわけじゃない人に働いてもらうにはベネフィットを伝えるのが一番なのです。
- 自社に来たらどんな未来が待っているのか。
- その未来を手にするためにどんなことに力を入れているのか。
- 入社したらどこまで面倒みるのか。
- 技術力や経験の差をどうやって埋めているのか。
- 将来40歳を超えたときのポジションはどうなるのか。
まだまだたくさんありますよね?
美容師の退職理由の第1位は休みが少ないでもなく給料が少ない、拘束時間が長い、馴染めない、スタッフ同士の仲が悪いなどではないのです。
今の店では将来が不安だからなのです。
不満じゃなく不安なのです。
その店にいて不安だから雇用条件や雰囲気がどんどん不満になるのです。
もっといえば美容業界にいたら将来が不安だから他業種に転職するのです。
他業種が時代に合わせて変化していくのに美容業界は戦後から同じ経営を続けているのです。
自社を魅力あるサロンにするために何が必要か。そこをよく考えベネフィットを見出せなければどんなに求人にお金をかけても人材確保は難しいでしょう。
それが3つ目の大切なポイントになります。