さて前回は売り上げ、利益率、利益額の記事を書きました。
全て大事なことですが一番意識しないといけないことは何かわかりましたか?
そうです。
利益額です。
なぜなら利益額が多いということはキャッシュフローに余裕が生まれるからです。
売り上げを伸ばしても固定費や変動費が高ければお金はのこりません。
利益率がよくてもやはり固定費や変動費の問題、特に人件費が大きく邪魔をします。
ですので逆算して毎月の固定費や変動費を算出し、どのくらいのお金が必要かを割り出してから目標売り上げ、客数を出し戦略をねります。
そこからサロンの席数やスタッフ数を考慮しメニュー構成をします。
席数やスタッフ数に対して客数がキャパ以上に必要であれば平均客単価が低すぎるのでメニューの作り直しをしなければいけません。
経営の勉強をしていると家賃は売り上げの10%以内、材料費は10%以内、人件費は・・・などよくでてきます。
その考えを否定するわけではありませんが最初に売り上げを出してからの割り出し方だと
節約が重要視され事業として縮小してしまいます。
例えば売り上げが200万円だとしたらテナントは20万円まで、材料費は20万円までと縛られてしまいます。
材料費が20万円をオーバーしたら経営者はまず節約を考えると思います。
テナントは固定費なので変わりませんが材料費や人件費は変動します。
人件費も200万円の売り上げですとスタイリスト2人もしくはスタイリスト2人とアシスタント1人くらいではないでしょうか?
こういうやり方だと常にギリギリのキャッシュフローになってしまいどんなに頑張ってもお金は残りません。
以前の私も売り上げから割り出して経営していましたので毎日支払いのことで頭がいっぱいでした。
固定費と平均的な変動費を算出してあとは自分の給料とプールしたい金額をたせば自然に目標売り上げがでます。
そこから戦略を練ってメニュー構成を考えていけばお金が残って余裕がうまれます。
オーナースタイリストが6日サロンワークを4日に減らしたいならスタイリストが必要になります。
その時にこのくらいの売り上げになったら増員して自分の出勤を減らそうと考えませんか?
おそらく10年後も週6で働いていることでしよう。
まずは必要な売り上げを現状で上げなければいけません。
今がいっぱいいっぱいという経営者の方もいるかと思いますがそこをクリアしなければこの先も休みなく働かなくてはならなくなります。
しかし考え方を少し変えるだけで今のままでも売り上げを上げることは可能なのです。
考え方を少し変えるだけで余裕のある経営や自由な時間が手に入るなら変えてみたいと思いませんか?